おれがVALORANTを始めてから最初の3ヶ月、ひたすらデスマッチだけやり続けて全然ランクが上がらなかった。エイムを磨けば勝てると思い込んでいたが、シルバーの壁を超えられなかった。結論から言う。VALORANTはエイムだけ鍛えても上達しない。
VALORANTで上達できない人の共通パターン
正直、上達が止まっている人の9割は練習の方向性が間違っている。「デスマッチをやれば上手くなる」という思い込みがその典型だ。デスマッチは確かにエイムを鍛えるが、VALORANTで勝つために必要なスキルの一部にすぎない。
自分が実際にやってみたら、ランクが上がったタイミングはエイムが急に良くなったときではなく、ポジショニングとユーティリティの使い方を変えたときだった。ゴールドからプラチナに上がったときも、ダイヤに到達したときも、エイム力は大して変わっていない。変わったのは「どこに立つか」と「いつアビリティを使うか」だ。
VALORANTはCS:GOの系譜を引くタクティカルFPSなので、立ち回りとユーティリティが撃ち合いのエイム力よりも遥かに影響する。この前提を理解していないと、練習時間をまるごと無駄にする。
上達の優先順位:エイム・ポジショニング・ユーティリティ
結論から言う。優先順位はポジショニング→ユーティリティ→エイムの順だ。反論があるのはわかるが、これが現実だ。
ポジショニングが正しければ、有利な角度から先にエイムを合わせた状態で敵と撃ち合える。1対1の正面から撃ち合うより、角から待ち構えた状態の方が圧倒的に勝率が高い。VALORANTのダメージ計算上、先に当てた側が有利になる設計になっているので、ポジションで有利を取ることがそのまま撃ち合いの勝率に直結する。
ユーティリティは、アビリティが毎試合買い直せるリソースだという認識を変えることが先決だ。別にキルのためだけに使う必要はない。セージのウォールでスプリットのミッドを抑える、レイズのブラストパックで不意打ちポジションに移動する、ジェットのスモークでサイトに入る――こうした立ち回りを覚えるだけで、同じエイム力でも勝率が変わる。
エイムは最後だ。意外と思われるかもしれないが、ダイヤ帯でもエイムが特別上手い必要はない。クロスヘアを頭の高さに合わせて静止して撃つ、この基本だけできていればプラチナまでは問題なく上れる。
毎日の練習ルーティン(おれが実際にやっていた内容)
自分が実際にやってみたら効果があったルーティンを公開する。1日1〜2時間しか確保できない人向けに設計している。
最初の15分はAim Lab(VALORANT VCT公式トレーニングパートナー)でウォームアップする。Gridshot UnlimitedかSphere Trackを使う。目的はエイムを上げることではなく、手と目の感覚を起こすことだ。スコアは気にしなくていい。
次の15分は射撃場でバースト練習とストッピング練習をする。VALORANTはキャラを止めてから撃たないと弾が散る。この「ストッピング」の感覚を体に染み込ませる時間だ。
残りの時間は全部ランクマッチに使う。デスマッチやスパイクラッシュに時間を使いすぎると、実戦の判断力が鍛えられない。ランクで学んだことをその日のうちに振り返る習慣をつけると上達が加速する。
エージェント選択で上達速度が変わる
意外と語られないが、使うエージェントで上達速度は大きく変わる。初心者から中級者の段階では、ジェット・レイズ・ネオンのような機動力系エージェントは避けた方がいい。アビリティの使い方が複雑で、ポジショニングの基礎を学ぶ前に「アビリティで突っ込む」癖がつく。
おれがダイヤに上がる過程で一番長く使ったのはサイファーだ。カメラとトラップワイヤーで敵の位置を把握する習慣がついたことで、マップ全体の状況を読む力が自然と身についた。センチネル系エージェントは情報収集とポジション管理を同時に学べるので、上達の土台を作るのに向いている。
エージェントを1体に絞って100試合以上やることを推奨する。毎試合違うエージェントを使うのは楽しいが、それだと各エージェントの深い使い方が身につかない。上達したいなら、まず1体を徹底的に極めることだ。
ランク別の壁と突破法
シルバーの壁:クロスヘアポジションの意識がない人が多い。床を向いたまま角を曲がっている。まず頭の高さにクロスヘアを常に合わせることだけを意識する。これだけでシルバーは突破できる。
ゴールド〜プラチナの壁:撃ち合いで勝てても試合で負けるパターンが増える。理由はユーティリティを使い切れていないことがほとんどだ。試合後にスコアボードのアビリティ使用回数を確認して、自分が平均より少なければそこが課題だ。
プラチナ〜ダイヤの壁:正直、この帯が一番難しい。エイムはある程度あるが、判断の精度が低い人が多い。「今撃ち合うべきか、待つべきか」の判断が毎回遅い。これを改善するには、プロの試合のVODを見てポジションの取り方を真似ることが最も効率的だった。
上達が停滞したときにやること
結論から言う。スランプの原因の8割は「同じことを繰り返しているから」だ。デスマッチを毎日やっているのに上達しないなら、デスマッチではなく立ち回りに問題がある。
おれが停滞したとき最初にやることは、直近10試合の自分のリプレイを見ることだ。試合を外側から見ると、自分がいかに不利なポジションに立っているかがわかる。負けた試合でのデスを全部振り返ると、「なぜそこで死んだか」のパターンが見えてくる。パターンが見えれば修正できる。
VALORANTで上手いゲーマーと一緒に練習するのも有効な手段だ。自分より上手い人のプレイを間近で見るだけで、動き方の違いに気づくことができる。GamecastのVALORANTゲーマー一覧では、コーチングや一緒に練習してくれるゲーマーを探すことができる。上手い人に直接聞く方が、攻略サイトを読むより何倍も早く課題を見つけられる。
設定とデバイスについて
別に高いデバイスじゃなくていい。センサーが正確なマウスと144Hz以上のモニターがあれば十分だ。おれはRedragonの5000円台のマウスでプラチナまで上がった。デバイスのせいにしているうちは上達しない。
マウス感度は低めを推奨する。プロのほとんどは400〜800DPIで、インゲームセンサーは0.3〜0.5前後を使っている。感度が高いと小さい動きでの微調整が難しくなる。迷ったら400DPI・インゲーム0.4から試してみることだ。
クロスヘアは自分が見やすいものを使えばいい。ただし、ドットクロスヘア(中心に点だけ)を使っているプレイヤーが上位帯に多い理由がある。クロスヘアが小さいほど、どこに弾が飛ぶかを正確に把握できる。試したことがない人は一度試してみることを勧める。
VALORANTで上達するための最短ルート
まとめると、意外とシンプルだ。ポジショニングを先に直して、ユーティリティを積極的に使って、エイムはAim Labで毎日15分だけ鍛える。これを3ヶ月続けられれば、シルバーからダイヤまでの道のりは現実的に見えてくる。
自分が実際にやってみたら、上達で一番効いたのはうまい人と一緒にプレイすることだった。ソロランクで壁を感じているなら、コーチングを受けたり、上手い人のパーティーに入って一緒にプレイしてみることを試してほしい。Gamecastでは様々なゲームのゲーマーを探すことができる。VALORANTに限らず、一緒に上達できる相手を見つける場所として使ってみてほしい。